ルールブルー
最近はアイリスが自分の中でかなりブームになっていて、中でもL'Heure Bleueが特に好きです
Après l'Ondée同様、鬱っぽいと形容されがちですが、個人的にはフレッシュでいきいきとした印象を強く受けます
現行版 レジェンダリーフレグランスのEdPの感想となります
非公式で個人的なノートピラミッド
[トップ] アルデヒド, ネロリ, バイオレット, オレガノ
[ミドル] クローブ, シナモン, イランイラン, チュベローズ
[ベース] アイリス, ベンゾイン, バニラ, ムスク, パチュリー
オープニングの印象はかなりフレッシュ
ひんやりとしたグリーンでシャープなバイオレットと、シャネルのNo.5やランバンのArpègeを思わせるアルデヒドフローラルが中心で、温かみのあるハーブとネロリも少し
ベースにあるバニラのように甘いベンゾインの香りもここから既に分かります
アニスシードもトップノートにあるみたいですが、僕自身、実物やその香料を香ったことがないもので (^^;
ということで、個人的なノートピラミッドからは省きました (とても個人的w)
少なくとも目立ってはいないはず...
ローズやジャスミンも入っていると思いますが、完全に溶け込んでいる感じなので分かりづらいです
鼻を近づけて香ると、この上ないパウダリーさという感じでなかなかカオス
バイオレットの次はフルーティーで酸っぱい、ウッディなアイリスへと自然に変わります
アイリスにフレッシュでパウダリーなホワイトフローラルのアコード、甘いオリエンタルのベースが全て合わさり、ここら辺から甘酸っぱいデザートのような雰囲気が出てきます
しかし、グルマンのカテゴリーには入らない程度
変化はこれくらいで、あとは時間とともに静かになっていきます
ベースはバニラ アブソリュートの香りにかなり近いです
Jacques Guerlain氏は1914年の大戦が始まるずっと前から、ヨーロッパで災いが起きると感じていました
不吉な波に飲まれる前にどうにか、言葉では言い表せない自分の強烈な感情と、いつも通りの日常を香水で表現したいと彼は言い、1912年にL'Heure Bleueを発売するのでした
彼のこの言葉を聞いたあとにドライダウンを香るとなんだか険しい感じがします
ベル エポック最後の日常とも言える香り
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以下、参考サイト